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第15話 競売開始決定

Penulis: 6jay
last update Tanggal publikasi: 2026-09-16 08:53:20

入居から3か月。

銀杏の葉がほとんど落ちた頃、橘理沙から連絡があった。

《担保不動産競売の開始決定に伴う、差押えの登記を確認しました。最新の登記事項を一緒に確認させてください》

紗良は同じ文を三度読んだ。

遼と食卓につき、登記情報を開く。

《差押》

《担保不動産競売開始決定》

見慣れた302号室の住所に、知らない事件番号がついていた。

「これ……出ていけってことですか」

「まだ、違うと思います」

「どうして分かるんですか」

「前の相談で、聞いたので」

「私は覚えてないです」

昨夜のことがあって、二人は必要な話しかしていなかった。

遼はそれを責めず、理沙へ電話をかけた。

『これは売却の手続きが始まったということです。今日、明日すぐに明け渡せ、という通知ではありません』

理沙は、今後の現況調査や売却の流れを短く説明した。

根抵当権の登記が引き渡しより先なら、今の賃貸借を買受人に主張するのは難しくなる。明け渡しを待ってもらえる制度にも条件があり、前の家主へ家賃を払ったからといって、新しい所有者にずっと無償で住ませてもらえるわけではない。

『いずれ移る必要は見込んでください。ただ、今ここで慌
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